おにぎりと梅干し
By aw
よく『ご飯が腐らないように』といわれます。
その通りで、 梅干しにはクエン酸といって殺菌効果の高い強烈な酸が含まれます。
それが食品を腐敗から守ってくれると考えられます。
強い酸に殺菌効果のあることは昔から知られていて、お弁当のご飯やおにぎりに
梅干しを入れるのは、日々の体験からくる人々の生活の知恵でもあったわけです。
他には、たとえば寿司飯がそうです。ご飯に酢をまぜて腐敗を殺し、日持ちをよくしたのが
寿司飯ですが、特に夏場だと、酢が入っていなければ数時間ともたずご飯は傷んで
食中毒の原因ともなります。 そのくらい酸には腐敗を防止する力があると言われています。
また、夏のおにぎりが梅干しに限る理由は他にもあります。
一つは、夏場はよく汗をかきますが、汗になってでる塩分を補給して夏バテを防ぎます。
また、梅干しには見る者に唾液の分泌を促す不思議な力が備わっていて、
それによって食欲がそそられ、カロリー代謝を盛んにして、結果的に疲労回復がはかられ、
病人の食事に梅干しが添えられるのもその理由からと考え、食欲がわき、病気の回復が早まるといわれています。